3 大般涅槃経

このように私は聞きました。ある時、世尊は王舎城のギッジャクータ山におられました。その時、マガダ国の王アジャータサットゥ王子は、ヴァッジ族を征服しようとしていました。彼はこう言いました—

「私は、このように偉大な力と勢力を持つヴァッジ族を滅ぼし、破壊し、不幸と災難をもたらすだろう」と。

そこで、マガダ国のアジャータサットゥ王子は、マガダの大臣であるヴァッサカーラというバラモンを呼び寄せました—

「バラモンよ、あなたは世尊のもとへ行きなさい。そして、私の言葉で世尊の足に頭を下げて挨拶し、無病息災、健康、速やかな回復、体力、安楽な生活をお尋ねしなさい—『尊者よ、マガダ国のアジャータサットゥ王子が世尊の足に頭を下げて挨拶し、無病息災、健康、速やかな回復、体力、安楽な生活をお尋ねしております』と。そして、このように言いなさい—『尊者よ、マガダ国のアジャータサットゥ王子は、ヴァッジ族を征服しようとしています。彼はこう言っています—

「私は、このように偉大な力と勢力を持つヴァッジ族を滅ぼし、破壊し、不幸と災難をもたらすだろう」』と。世尊があなたにどのように答えられるか、それをよく覚えて、私に報告しなさい。如来は虚偽を語らないから」と。