三蔵経蔵(Sutta)長部(D)マハーヴァッガパーリ3 大般涅槃経3. 2 ラージャアパリハーニヤダンマEevame2025/7/30さてその時、尊者アーナンダは、世尊の背後に立って、世尊に扇をあてていた。そこで世尊は、尊者アーナンダに呼びかけた— 「アーナンダよ、おまえは、ヴァッジ族がしばしば集会し、集会にふける、と聞いているか。」 「はい、尊者よ、私は『ヴァッジ族はしばしば集会し、集会にふける』と聞いております。」 「アーナンダよ、ヴァッジ族がしばしば集会し、集会にふける限り、ヴァッジ族には繁栄のみが期待され、衰退はありえない。 アーナンダよ、おまえは、ヴァッジ族が団結して集会し、団結して立ち上がり、団結してヴァッジ族の務めを行なう、と聞いているか。」 「はい、尊者よ、私は『ヴァッジ族は団結して集会し、団結して立ち上がり、団結してヴァッジ族の務めを行なう』と聞いております。」 「アーナンダよ、ヴァッジ族が団結して集会し、団結して立ち上がり、団結してヴァッジ族の務めを行なう限り、ヴァッジ族には繁栄のみが期待され、衰退はありえない。 アーナンダよ、おまえは、ヴァッジ族が定められていないことを定めず、定められたことを覆さず、定められた古来のヴァッジの法に従って行動する、と聞いているか。」 「はい、尊者よ、私は『ヴァッジ族は定められていないことを定めず、定められたことを覆さず、定められた古来のヴァッジの法に従って行動する』と聞いております。」 「アーナンダよ、ヴァッジ族が定められていないことを定めず、定められたことを覆さず、定められた古来のヴァッジの法に従って行動する限り、ヴァッジ族には繁栄のみが期待され、衰退はありえない。 アーナンダよ、おまえは、ヴァッジ族がヴァッジ族の年長者を敬い、尊重し、尊び、崇拝し、彼らの言葉に耳を傾ける、と聞いているか。」 「はい、尊者よ、私は『ヴァッジ族がヴァッジ族の年長者を敬い、尊重し、尊び、崇拝し、彼らの言葉に耳を傾ける』と聞いております。」 「アーナンダよ、ヴァッジ族がヴァッジ族の年長者を敬い、尊重し、尊び、崇拝し、彼らの言葉に耳を傾ける限り、ヴァッジ族には繁栄のみが期待され、衰退はありえない。 アーナンダよ、おまえは、ヴァッジ族が婦人や娘を力ずくで連れ去り、監禁しない、と聞いているか。」 「はい、尊者よ、私は『ヴァッジ族が婦人や娘を力ずくで連れ去り、監禁しない』と聞いております。」 「アーナンダよ、ヴァッジ族が婦人や娘を力ずくで連れ去り、監禁しない限り、ヴァッジ族には繁栄のみが期待され、衰退はありえない。 アーナンダよ、おまえは、ヴァッジ族がヴァッジ族の聖所の内外を敬い、尊重し、尊び、崇拝し、かつて与え、かつて行なった正当な供物を絶やさない、と聞いているか。」 「はい、尊者よ、私は『ヴァッジ族がヴァッジ族の聖所の内外を敬い、尊重し、尊び、崇拝し、かつて与え、かつて行なった正当な供物を絶やさない』と聞いております。」 「アーナンダよ、ヴァッジ族がヴァッジ族の聖所の内外を敬い、尊重し、尊び、崇拝し、かつて与え、かつて行なった正当な供物を絶やさない限り、ヴァッジ族には繁栄のみが期待され、衰退はありえない。 アーナンダよ、おまえは、ヴァッジ族が聖者に対して正当な保護と警護と防衛をよく行い、未だ来たらざる聖者が領内に来訪し、来訪した聖者が領内において安穏に過ごせるようにしている、と聞いているか。」 「はい、尊者よ、私は『ヴァッジ族が聖者に対して正当な保護と警護と防衛をよく行い、未だ来たらざる聖者が領内に来訪し、来訪した聖者が領内において安穏に過ごせるようにしている』と聞いております。」 「アーナンダよ、ヴァッジ族が聖者に対して正当な保護と警護と防衛をよく行い、未だ来たらざる聖者が領内に来訪し、来訪した聖者が領内において安穏に過ごせるようにしている限り、ヴァッジ族には繁栄のみが期待され、衰退はありえない。」 そこで世尊は、マガダ国の宰相であるヴァッサカーラというバラモンに呼びかけた— 「バラモンよ、私はかつて、ヴェーサーリーのサーランダダ霊廟に滞在していた。そこで私は、ヴァッジ族に対して、これらの七つの衰退を招かない法を説いた。バラモンよ、これらの七つの衰退を招かない法がヴァッジ族に存続し、ヴァッジ族がこれらの七つの衰退を招かない法に見られる限り、ヴァッジ族には繁栄のみが期待され、衰退はありえない。」 そう言われると、マガダ国の宰相であるヴァッサカーラというバラモンは、世尊にこう言った— 「ゴータマよ、たった一つの衰退を招かない法を備えているヴァッジ族であっても、繁栄のみが期待され、衰退はありえません。ましてや七つの衰退を招かない法を備えているとなると、なおさらです。ゴータマよ、ヴァッジ族は、ヴェーデーヒの子であるマガダ国のアジャータシャトル王によって、戦争を起こされることはありません。陰謀によるか、離間策による以外には。ゴータマよ、それでは、私はそろそろ帰らせていただきます。私は多くの用事があり、多くの務めがあります。」 「バラモンよ、あなたが適当だと思う時になさい。」そこでマガダ国の宰相であるヴァッサカーラというバラモンは、世尊の言葉を喜び、賛同し、席から立ち上がって立ち去った。240JACommentslogin and startStartpost